【序】秀真(ほつま)ことだま学の歴史

秀真ことだま学は、日本最古の歴史書とされる古事記の成立より前の原始神道(これを秀真ことだま学では『古神道(こしんとう)』と呼んでいます)を源流とする学問です。
古代の日本では、支配者と被支配者の区別が明確では無く、故に人が他人を支配するための学問では無く、一人一人が良く生きる為の学問が発達したと伝えられています。
この『一人一人が良く生きる為の学問』こそ、我々の伝える『秀真ことだま学』なのです。

【1】「ことだま」とは

では、そもそも《ことだま》とは何でしょうか?
我々は、朝起きてから寝るまで、他人と会話を交わしながら生活をしています。

例えば…
喫茶店でコーヒーを注いでくれた店員さんに『ありがとう』と声をかけたら、その店員さんはニコっと笑って応じてくれた、等々…

この時、あなたの発した『ありがとう』には、あなたの感謝の気持ちが籠められていたから、それを感じ取った店員さんは笑顔でこれを返してくれたのです。 この『ありがとう』が《ことだま》なのです。
つまり、何気無い日常会話が発する人、それを受ける人双方に影響を与えた時、それは《ことだま》となって作用したと言えます。
故に、秀真ことだま学に於いてことだまとは『日常会話そのもの』であると、教えています。

【2】ことだまの力の実例

日常会話そのものがことだまとして作用する…となれば、我々はことだまを意図的に発することで、現状に変化を与えることも出来ます。

例えば、私のところに相談に来られた方の事例ですが…

この方は、職場において社運をかけた大切なプロジェクトを任されていました。このプロジェクトの成功は、その方の出世を約束する大きなチャンスであったのですが…
好事魔多し…この会社の副社長が、その権限をもってプロジェクトの邪魔をするのだとか…
そこでこの方の相談は『副社長を何とか黙らせたい!』というものでした。
この時、私がお教えしたことは…『お顔の色がすぐれないようですが、お加減いかがですか?』というもの。
この《ことだま》を、折に触れ、本当に心配している様に10日間、副社長にかけ続けるよう指示しました。すると…それまで元気だった副社長が、 ことだまをかけ続けてたった3日目に本当に体調を崩し、会社を休んだそうです。その間、この方は、滞っていたプロジェクトを進め、無事に成功に導いたそうです。

また、憎い姑に『ありがとう』ということだまをかけることで、味方に変えたり…

この他の事例は、詳しく学ばれる方にお伝えしますが、この様に《ことだま》には、そのことだまを発する人とそれを受ける人の心理に影響を与え、 状況を変化させる力を持っているのです。

【3】ことだまの上手な使い方(選び方)

ことだまには、現状を変化させる力がある…
それならば、ことだまを上手く活用することで、日々がずいぶんと楽しく暮らせる様になるはずです。

例えば、ある喫茶店のマスターは…
お店の前の植木鉢に子供がいたずらをする事を苦々しく思い、子供が近づく度に『触るな!!』と怒鳴って、追い返していたそうです。
すると『あそこのオヤジはおっかない』と、近所の評判になり、客足が遠のいたそうです。
しかし、秀真ことだま学をまなんでからは『虫除けの農薬が撒いてあるから、身体に毒だよ』と諭すようにしました。
すると、子供は自然と植木鉢に近づかなくなり、ご近所さんとの付き合いもより上手く行くようになって、ご近所のお客さんも増えたそうです。

このように、ことだまを上手く使うことで、楽しい生活を送ることが出来るのです。

【4】秀真ことだま学の目的

ことだまを上手く使うことで、楽しく生きる…これが、秀真ことだま学の目的です。
では、この場合にはこういうことだま使いをすれば良いという事を詳細に教えて行く…これが、秀真ことだま学…では、ありません。

先に述べたように、ことだまは日常会話そのもの…それこそ、星の数ほどあります。
また、ことだまを発する状況は、まさに千差万別。

例えば、先の喫茶店のマスターの事例も、無農薬野菜を売りにしているレストランが店頭の野菜にイタズラされて困る場合に… 『その野菜には虫除けの農薬がかけてあるから…』では逆に客を遠ざけることになってしまいます。

要は、『個々人の状況に一番適したことだまを自然に発する事』が出来ればいいのであって、そのための知恵を教えるのが、 『秀真ことだま学』なのです。

【5】良いことだまを発するための知恵

個々人の状況に一番適したことだまを自然に発する為の知恵を授ける…そのための学問が『秀真ことだま学』です!
というと、ずいぶんと大層な学問の様に思われがちですが、秀真ことだま学では…『楽しく生きることが出来れば、 良いことだまを発する知恵は自然に湧いてくる』と、教えています。
では、楽しく生きることがなぜ良いことだまを発する事になるのでしょうか?

秀真ことだま学では、楽しく生きる為には、運気に恵まれなければならない…つまり、『楽しく生きている人』は、当然『運気に恵まれている』と言える。
『運気に恵まれている人』の言葉には、余裕と自信が感じられ、自然と周囲を『楽(タノ)しませる』事になり、結果《良いことだま》として響く。つまり、 『楽しく生きること』こそ、『良いことだまを発する為の知恵』である、と説いています。

故に、秀真ことだま学は『楽しく生きる事を追求する学問』であるということができるのです。

【6】『楽しく生きる』とは

秀真ことだま学は、楽しく生きることを追求する学問である。
というと、何か享楽的な、その日暮らしの、お気楽な学問…というイメージを持たれがちですが…

秀真ことだま学で言う『楽しく生きる』とは、決して『享楽的に生きる』事ではありません。 むしろ、『楽しく生きるために最大限の【努力】をせよ!』と教えています。

さて、我々は『努力=苦労、面倒、大変な事…』というマイナスのイメージを持ちますが、楽しく生きるための努力は違います。例えば…

●欲しいものを買う為に、日々節約に励む。
●モテる為に、ダイエットに励む。
●旅行する為に、遅くまで残業する。
などなど…

日々の節約、ダイエット、残業…他人から強制されてイヤイヤやるならば、まさに『ご苦労さま』なことですが、この場合それぞれ、 欲しいものを買う為、モテる為、旅行する為など『楽しい事』を果たす為の自発的な行動なワケですから、当の本人にとって、当たり前の行動に過ぎず、 むしろ『苦労を楽しむ』余裕を感じるのではないでしょうか?
つまり、秀真ことだま学では『楽しく生きる為の行動』『努力』と呼んでいるのです。

ゆえに、秀真ことだま学では『楽しく無い努力は、してはならない』とも教えています。楽しく無い努力はしないのですから、楽(ラク)なもんです!
『楽(タノ)しく生きる事』は『楽(ラク)して生きる事』に繋がるのです。

【7】『楽しい事』とは

さて、あなたにとって『楽しい事』とは何でしょうか?

●旅行に行くのが楽しい…
●恋人と会うのが楽しい…
●映画を見に行くのが楽しい…
●仕事や商売が楽しい…

いやいや…もっと、心を開いて、あなたの本心をさらけ出してください!

もう一度聞きます。『あなたにとって本当に楽しい事は何ですか?』

●お金を儲けることが楽しい!
●仕事サボってずっと寝るのが楽しい!
●エッチするのが楽しい!
●有名になるのが楽しい!
などなど…

どうですか?あなたの本心に当てはまりましたか?
上記に当てはまらないまでも、最初に挙げた『好きな事』よりももっと本質的な…言って見れば普段あまり口に出さないような『楽しい事』が心に浮かんだのではないでしょうか?

そうです!秀真ことだま学では『【好きな事】とは【欲】のことである』と、教えます。
『欲』というと、世間的にはマイナスなイメージがついていますが、秀真ことだま学では、これを『正しく認める』ことから始めます。

ただし、『他人の精神や肉体を傷つけるような欲』はそれがどんなにあなたの『好きな事』であっても認めることはできません。 なぜなら、あなたの欲を正しく認めるのと同じ権利を他人さまも持っているからです。

【8】まとめ

これまで、秀真ことだま学の概略を述べて来ましたが、突き詰めると、秀真ことだま学とは… 『楽しい事(=欲)を追求することで、運気を引き寄せ、ことだまを磨く学問』と言うことができます。

●お金を儲けたい…
これを追求することは、正しい金運を身につける事に繋がります。

●エッチするのが楽しい…
これを追求することは、自分に自信を持つことに繋がります。

●仕事をサボってずっと寝ていたい…
これを追求することは、仕事の効率化に繋がります。

●有名になりたい…
これを追求することは、自分の内面を磨く事に繋がります。

各々、世間的に『不純な動機』と言われることも、これをあなた自身で『正しく』認め『正しく』努力する事で、 各々の目的はあなた自身の向上の為の『正しい目標』としてあなた自信を導いてくれるのです。
その具体的な方法は、勉強会や書籍でご伝授致しますが、一つ言えることは…

秀真ことだま学とは… 『あなたの人生を如何に楽しく生きることができるか』 を正しく追求する、純然たる『学問』であると言えるのです。